東洋鋼鈑株式会社は、Daigasエナジー株式会社(以下、Daigasエナジー)との間で山口県下松市に所在する葉山工場の建屋屋根を利用したオンサイトPPA※1を導入します。また、FIP制度※2を活用した余剰電力の売電および、当社への環境価値の移転に関して、デジタルグリッド株式会社(以下、デジタルグリッド)と業務委託契約を締結しました。
※1 PPA:Power Purchase Agreementの略で、日本語で「電力購入契約」を意味します。電力契約販売における第三者モデルとも呼ばれ、PPA事業者(第三者)が需要家の敷地や建物の屋根に無償で太陽光発電設備を設置して、電気を供給する仕組み。需要家側は、自分の敷地内で発電した電力を購入し使用することができるため、CO2排出量を削減することが可能となり、脱炭素・SDGsに取り組むことができる。
※2 FIP制度:「Feed-in Premium(フィードインプレミアム)」制度の略称で、再生可能エネルギーの電力を市場価格で売電し、その価格に国が定めるプレミアム(補助金)を上乗せして支給する制度。
■背景
葉山工場は主に倉庫として利用しているため電力使用量が少なく、そのような建屋では自家消費量に応じた太陽光パネルを屋根の一部に設置することが一般的でした。しかし、この方法では、電力使用量の少ない休日は余剰電力が発生することや、屋根全面を活用できないという課題がありました。
そこで、屋根全面に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーを最大限発電しながら、余剰電力を余すことなく活用する方法を検討しました。
■余剰電力活用スキーム
当社とDaigasエナジーは、2027年3月の運転開始を目標としたPPAを締結しました。PPA事業者※3 であるDaigasエナジーは、葉山工場に太陽光発電設備を設置し、発電した電力の全量を当社に売電します。電力は葉山工場で最大限活用し、消費しきれなかった余剰電力については、アグリゲーター事業者※4であるデジタルグリッドを介して卸電力市場に売電すると共に、環境価値は非化石証書化し当社下松事業所に移転させます。FIP制度を活用した売電であるため、当社はFIPプレミアムと売電収入を得ます。このスキームを用いることにより、葉山工場の温室効果ガス削減だけでなく、下松事業所の温室効果ガス削減につなげます。
※3 PPA事業者:発電設備の設置、運用、メンテナンスを一括で行い、発電された電力を需要家に提供する事業者。利用者は初期費用を負担することなく、再生可能エネルギーを利用できる点が特徴。
※4 アグリゲーター事業者:複数の発電所や需要家を束ねて卸電力市場に参加し、売電の最適化や需給調整の代行を行う専門事業者。
■オフサイトPPA概要
| 発電所所在地 | 東洋鋼鈑 葉山工場(山口県下松市) |
| PPA運用開始 | 2027年3月(予定) |
| PPA事業者 | Daigasエナジー |
| 特定卸供給事業者 (アグリゲーター) |
デジタルグリッド |
| 発電設備容量 | 約1.6MW |
| GHG削減効果 | 年間約800トン |
<本件スキーム図>

当社は、脱炭素化社会の実現を目指して、東洋製罐グループが掲げる中長期環境目標「Eco Action Plan 2030」に基づき、2030年度における温室効果ガス排出量(Scope1、2)の50%削減(2019年度比)、2050年度のカーボンニュートラルを目標に省エネ・創エネ活動に取り組んでいます。創エネ活動として、オンサイトおよびオフサイトでの太陽光発電の導入を推進し、本取り組みなどと合わせて2030年度までに、下松事業所で使用する電力量の約25%を再エネに置き換える計画です。
本取り組みは東洋製罐グループにおける初の余剰電力活用スキームとなります。今後も継続して温室効果ガス排出量削減活動に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
■本件に関するお問い合わせ先
東洋鋼鈑株式会社
問い合わせフォーム:https://www.tkworks.jp/inquiry/